中世の金沢文庫は、称名寺と小山を隔てた場所に造られたとされる、我が国で現存する最古の武家文庫です。
ここには、金沢北条氏の歴代が蓄積した文書・記録・和漢の典籍が保管されていました。
称名寺とはトンネル(中世の隧道)でつながっています。
鎌倉幕府が滅亡した後に接収をまぬがれた書物や書類は、 称名寺で保管されました。
明治30年に伊藤博文の斡旋によって、大宝院に金沢文庫が再建されました。
関東大震災で被害を受けた後、 昭和5年、神奈川県と大橋新太郎が費用を折半し、阿字が池の横の広場に「神奈川県立金沢文庫」を造りました。
平成2年、現在の場所に「県立金沢文庫」が建てられ、称名寺とつなぐ新しいトンネルも作られました。
館内には、数々の国宝・文化財の絵画・古文書等の外に、1階奥に称名寺金堂の内部が復元されています。
中央に金色に輝く弥勒菩薩(レプリカ)、その背後には弥勒来迎図(復元模写)弥勒浄土図(復元模写)が色鮮やかに蘇り、浄土の世界を体感できる空間となっています。
創建:不明
※但し14世紀初頭には確認
住所 | 〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142 |
電話番号 | 045-701-9069 |
最寄駅 | シーサイドライン「海の公園南口駅」又は「海の公園柴口駅」より徒歩10分 京急線「金沢文庫駅」より徒歩12分 |
営業時間 | 9:00~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 月曜、祝日の翌日、年末年始(12/29~1/3) |
料金 | 20才以上(学生除く)250円、20才未満・学生150円(団体割引あり)、65才以上・高校生100円 ※特別展開催時には、特別展料金があります。 |
HP | ホームページ |
称名寺
金沢山(きんたくさん) 称名寺 (真言律宗)
金沢北条氏一門の菩提寺。
鎌倉幕府の要人・北条実時が六浦荘金沢の屋敷内に建てた持仏堂から発展が起源とされます。
実時の孫・貞顕の時代には三重の塔を含む七堂伽藍を完備した大寺院として全盛期を迎えました。
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称名寺市民の森
海に近い、金沢三山の金沢山を中心とした森。
国の史跡指定の称名寺境内をぐるりと取りまいた山林。
金沢山のてっぺんの八角堂広場からは四方が見渡せて、海の公園・野島・房総半島・円海山がいい眺め。
称名寺は、13世紀半ばに建てられた金沢北条一族の菩提寺。北条実時公御廟から下る坂は桜が見事。
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