治承4年、源頼朝が三島明神を勧請して瀬戸神社を創建した時に、夫人の北条政子が夫にならって、日頃信仰する琵琶湖の竹生島弁財天を勧請して、瀬戸神社の海中に島を築いて創建したと伝えられています。
祭神は立ち姿なので「立身弁財天」、また、島の形が琵琶に似ているので「琵琶島弁財天」とも呼ばれています。
参道入口の右側に金沢四石の一つ「福石」があります。
もともと左側の海中にあったものが、昭和41年の国道16号線拡幅工事の際に現在地へ移設されました。
源頼朝が瀬戸神社参拝のため、平潟湾で禊(みそぎ)をした時に衣服を掛けた石なので「呉服石」とも、「福石」とも呼ばれたと伝えられています。
また、境内には佐羽淡齊(さばたんさい)の詩碑「総宜楼(そうぎろう)の詩碑」があります。
文化5年(1808)、隣接の料亭東屋(あずまや)の庭に置かれていたものが、復元され移されたものです。
この地に遊んだ際の楽しい友人との宴会の様子や瀬戸の風景が詩に詠まれています。
広重の版画「金沢八景」の一景である「瀬戸の秋月」は、この辺の夜景の美しさを描いたものです。
創建:治承4年(1180)
祭神:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
住所 | 〒236-0027 神奈川県横浜市金沢区瀬戸2 |
電話番号 | 045-701-9992(瀬戸神社) |
最寄駅 | 京急線「金沢八景駅」より徒歩3分 |
瀬戸神社
瀬戸神社には、鎌倉時代から伝わる多数の文化財が保存されています。なかでも源実朝が使用し、母の北条政子が奉納したといわれる舞楽面二面(抜頭面と陵王面)が平成12年、国の重要文化財に指定されたことが特筆されます。
境内には、東照宮から移設された石灯篭一対、謡曲「放下僧」の仇討ちの現場が当神社の境内であったとの解説板、延宝8年(1680)の大暴風で倒れた蛇柏槙(じゃびゃくしん)などがあります。
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平潟湾プロムナード
京急・シーサイドライン金沢八景駅から夕照橋に至る、約1キロメートルの平潟湾沿いに造られた、シュロやソテツ、キョウチクトウが植え込まれた南国風の遊歩道。
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